2013年6月28日金曜日

◆関連団体で金を稼げよ

いま、「プロジェクト810」なるものがあります。
それはNHKの子会社で3年で810億円を新たに稼いでこい! というものです。
理由は受信料一割カットと世帯数の減少をカバーするため。

そのため、東京駅のプロジェクションマッピングやら、いろんなイベント、オンデマンド、様々な団体のプロモーション映像などを金を取って作っています。

さかのぼること2008年、「多すぎる関連団体を整理しよう」と前々から言われていたことをうけ、
地方の制作プロダクション子会社が「NHKプラネット」という会社に統合されました。
でもこれは名前を変えただけ、数を減らすためのまやかしです。これで数字上は5社減りました。

「あんたアホですか?」と関連事業局には言いたいですが、こんな底の浅い対策で目くらまし出来るんだから楽なもんです。

なぜ、関連団体が乱立しているかというと組織抗争が遠因である縦割りの延長だからです。
代表的なのは
NHKグローバルメディア :報道局
NHKエンタープライズ  :制作局のドラマやエンタメ部門、報道局の一部
NHKエデュケーショナル:制作局、教養、教育系。
NHKビジネスサービス :営業局
NHKプロモーション   :事業局
NHKメディアテクノロジー:技術
NHKアート:デザインセンター
NHK総合ビジネス:人事総務局
このほかNHK出版、NHKサービスセンター、NHK文化センター、NHK厚生事業団、NHKインターナショナルなどが寄り合い所帯となっていますが、社内で明確に利権の「シマ」が決まっています。

そして、関連団体の役割は
・定年退職者の受け皿
・人事抗争で負けた人間の追放場所
・本体に利益を還元する、見せかけの制作費圧縮と制作開放の演出道具
・合法的な収益追求活動
・仕事が出来ない人の介護施設
です。
一頃は職員を株式会社に行かせ、外の制作会社並みにコスト意識、コンテンツビジネスの潮流を学べ、と出向も多かったのですが、2013年の定期異動でその風潮が全く消えました。
安斎制作局長の方針とか言われてますが。

端から見れば良い会社ですが、いい年をしたOBがのさばるのは実務で大トラブル、また「は?」っていうイベントが多く、このイベントを軸にした番組制作、ニュース報道という本末転倒なことが起きます。新聞の自社物企画記事を公共の電波を使ってやることですね。ロボコンとか○○展とかがまさにそうです。

こ れが錬金術となっているわけですが、本体で出来ないことを「株式会社」や「財団法人」をスルーして金を稼ぎます。そして、利益は制作費の補填、株主NHK への特別配当による本体財政への貢献です。ま、これは数多くの週刊誌でも書かれていますけども。その上、関連団体からNHK本体への要求制作費は高コス ト。あ、でも教育テレビは異常に圧縮しています。

関連事業局が「NHKの価値を高める活動」をチェックしているはずですが、こんなのおかざりでやりたい放題。だって関連団体の上はOBであり、みんな先輩であり、理事でも頭ごなしに命令しちゃうんです。



実務的な問題では、70歳を越える老人が現場に実際に実務にあたるため、毎日がトラブル。渋谷の○○共同ビルなんて出向職員が少なく、老人と派遣の女の子しか見ません。人間の能力には限界があるわけですが、即応性が求められる放送の現場で、ゆるーい時代しか経験していない上に、老化で認知能力の落ちているOBが来てもそれは大変迷惑な話なんですね。
誰か大物でも呼べるとか言うんなら話は別ですけど、完全に受信料が年金への上乗せ給与に消えています。

てなことで、関連団体のことをだらだら書きましたが、NHKの関連団体に無駄な事業が多い、年寄り職員を食わすためだけの事業が多すぎるため、3つくらいに統合して欲しいとは思いますね。