また、契約職員、あるいは関連団体のプロパー社員を正式に職員とするシステムとしても機能しています。
秋採用は社会人採用公式ページをご覧いただければわかりますが、全職種です。
ではどんな人が採用されているのでしょうか?
●記者
新聞社や通信社、地方民放。まれに一般企業で報道にやる気のある人。
●ディレクター
制作会社でバリバリやっていた人、ドキュメンタリー志向が強い人、地方民放、長年NHKの番組にスタッフとして関わった人。
●報道カメラマン
まあ地方民放とか制作会社から。
●アナウンサー
地方民放などからいました。
●経理・法務
公認会計士や弁護士を数年に一人雇用することがあります。
●技術
NTSのプロパーや通信系技術の転職者など
●営業
自動車のディーラーや銀行など、対面営業の経験者。受信料委託会社などを恫喝できる人。
簡単に言えば、ざっとこんな感じです。
あと、NHKの関連子会社で数年我慢→推薦を受けてキャリア受験し採用・・・・という裏技もあります。 これ、結構多いです。地方とかで。
◆しかし!
問題はテレビのニュース制作は映像の流れとのご相談であることもあり、また文章の作り方が違うため、新聞や通信社からの転職者はかえって自由度が鈍ることがあります。
もう一つの問題点はNHKが驚異の年功序列優先主義であることです。
新卒からの純血主義の強いNHKでは「○年生」という学校のような用語がでまわりますので、
NHK内での現場経験キャリア > 社会人としてのキャリア
が尊重されます。そのため、経験者の実績の評価は超軽視。
さらに中途採用者差別があります。要はNHK歴が長いほど外の価値観や実績を鷹揚に認められないことから「お前は○○出身なのに、こんな程度か」と一種のパワハラの洗礼を浴びせ、逆らえないように服従を強いる仕組みがあります。
さらに、派閥所属があいまい、派閥所属歴が短いため、出世が難しくなります。
冗談のような話ですが、かなり実話です。
そのため、中途採用は適当なところで関連団体巡りなどが発生します。
中途入局者もNHK独自の閉鎖的価値観があまりに社会人の常識と違うことや、上記の差別と価値観の対立からNHKのカルチャーや仕組みになかなかなじめません。
そのため、中途採用者の再転職が少なくありません。
・某大手新聞社の記者は暴力パワハラで退職
・某通信社からの記者は専門外ばかりやらされ(NHK的教育で新卒と同じ事をさせる)退職
・アナウンサーはずっとアナウンスをさせてもらえず退職
・PDはNHKのあまりの不自由さに絶望して退職
・受信料営業は営業じゃなかったと悟って退職
などという例が散見されます。
ここに中途採用者の生の言葉を紹介しましょう。
「こんなはずじゃなかった。聞かされていた話とも違うし、人生失敗したよ」
「いやあ、驚くことがいっぱいあって毎日が面白いよ、この会社。いざとなったらまた転職するさ」
この言葉をはく余裕がないと、まるで元々NHKの職員だったように人格が改造されています。
社会人のみなさん、NHKへの転職は慎重に。